事故物件の家賃はいつまで安くなるの?告知義務と瑕疵担保責任とは
2022/05/14
座間の事件ですが、ちょっと身の毛もよだつと言いますか、本当に恐ろしい事件でしたよね、私は過去にあった事件の中でも正直一番残忍な事件だったことと、あんな小さな間取りのアパートにどのように隠していたのか、驚きを隠せませんが、このような状態になった賃貸のアパートの大家さんは大変でしょうね。
正直私の家の周りにも以前猫が住み着いていて、凄い悪臭でその家の方も色々と駆除をしたものの、一向に猫が減ることが無く、近所の人がその異臭で引っ越しをするということがありましたが、大家さんもかなり力をいれてネコ退治をしたもののダメでした。
近所に住んでいた人は、どんどん引っ越して行ってしまったのですが、大家さんも大変かわいそうでしたね、数世帯引っ越しをしてしまうことで、家賃収入が途絶えてしまうわけで、周りにはネコ屋敷呼ばわりされてしまい、人も入居したくなくなりますからね。
今回取り上げたのは事故物件ということなのですが、ネコが集まる家ぐらいであれば、事故物件とはならないのですが、気になるのは事故物件となってしまったら家賃は安くなるのでしょうか?
また、事故物件に一度なってしまったら、家賃は永遠に安いままなのでしょうか…その辺を少し調べて見ることにしました!
事故物件の家賃はいつまで安くなるのか?10年…20年?
もし、自分の住んでいるアパートやマンションで、事故物件となるような出来事があった場合、私が住んでいたなら間違いなく、不動産管理会社や大家さんに事故物件なのだから、家賃を安くしてほしいというでしょうね。
ただ、薄気味悪いということもあるので、おそらく事故物件からは安くなろうと、そのままだろうと私は退去すると思いますけど、この家賃はいつまで安くしてもらえるのでしょうか?
実はこれ、安くなった家賃のまま基本的にはずっと住むことができるので、10年や20年と言う制限は基本的にはありません、何故なら家賃などを契約更新時に上げるにも借主、貸主共に合意しなければなりませんからね。
事故物件の告知義務は期間があるのか?違反をすると…
事故物件の告知義務についてですが、事故物件であることを隠して契約することは絶対にNGなのですが、ここ最近はネットなども普及したため、あまり事故物件だとか揉めることはないと思われますが、この告知義務というのは、事故物件になって20年たっても、30年たっても告知する義務があるのでしょうか?
流石に、この地域は昔戦争があって…というのとあまり変わらないと思いますが(笑)少し調べて見ると、告知義務には明確な期間などを定めたルールと言うのが存在しないようで、その場所で起きた事故についての状況で判断がなされるようです。
東京地裁の判決では2年を経過すると瑕疵とは言えないとの判例もでたようですが、場所によっては何十年経過していたとしても告知義務が必要だというような場所もあるようですね。
違反すると、契約解除も可能ですし、損害賠償も請求をされますし、そして慰謝料や弁護士費用の負担などかなりの費用がかかりますからね。
事故物件の瑕疵担保責任とは何?心理的瑕疵とは…
事故物件と言えば、やはり瑕疵と言う言葉がついてまわるのですが、実際は難しくて読めないという人もいますので、お教えしますと「かし」と読みます。
そしてこの、瑕疵とは何かといいますと、わかりやすく言えば欠陥のようなものですね、その家に住むと例えば屋根裏から雨漏りがしているとか、シロアリに木がやられているとか、普段住むにはわからないけれど、欠陥があるという場合を指すと思ってもらってOKです。
では、そんな瑕疵の中でも、事故物件と言えば心理的瑕疵と言いまして、事故物件になるような大きな出来事が起こった事実は、心理的瑕疵該当するわけですね。
勿論、怖い人の事務所が借りる物件の近くにあるとか、ごみ処理施設が実はあった!なども心理的な瑕疵に該当するでしょう。
実はこの心理的瑕疵などについては、売主がしらないようなことを、近所の人が知っており、実はこの土地は20年くらい前に旦那さんが奥さんと…というようなこともあるので、意外と売る方も知らなかったということもあったりするようですね。
今皆さんのお住まいの家は事故物件ではありませんか(笑)この機会にしっかりと調べて見るのも良いかもしれませんね。