サブリース契約とは何…解約のデメリットやマスターリースとは?
2022/05/14
なんとも一般人にはわかりにくい世界の話ですが、アパートの修繕費を払っているのにもかかわらず、修繕がなされないということでレオパレス21を相手取り提訴をすることが明らかになりましたが、この問題、よくわからないですよね。
まず社会人であれば、リース契約というのは聞くことはあっても、サブリースというのは分からないことがたくさんありますよね。
私の会社もリース契約で車を契約していたり、はたまたFAX機などの複合機などもリース契約をしています。
今回問題のもっと深いところを見て見ると、どうやらサブリースと言われる契約の中には、屋根を10年たてば塗り替えることや、クロスやカーペットなども交換をするとの文章での明示があるものの、それが履行されていなかったようです。
そういえば、以前にもいわゆる「契約」について少し書いたこともありますが、その時はアイドルのことだったのですが、もしかすると通ずることがあるかもしれませんね→アイドルの契約内容は何を違反したらダメなのか?解除と解約とは
ただ、全国的にはかなりの所有オーナーがいるのでしょうけれど、何故提訴した方は僅かなのでしょうか?
地域や支店ごとの担当などに差があって、屋根の塗り替えやカーペットの交換など、やってもらえているオーナーがいるのでしょうかね、それであれば少し不公平な気もしますけど、実害として屋根も綺麗、カーペットも綺麗であれば、交換はしなくとも良いような気もするのですが、その辺は契約内容によるのでしょうね。
今日は私もわからない部分であるサブリース契約について少し調べてみました。
サブリース契約とはそもそも何?
アパート経営はいかにも、簡単そうなイメージがあって、それこそコンビニエンスストアの経営のように、始められる方も多いですよね。
元々土地を持っていて、有効活用するためにアパート経営をする人も多いようですが、不動産などを取り扱う人ですら簡単にアパート経営だなんて手を出しませんから、ホイホイとのせられて契約をするのは危ないでしょうね。
私の先輩も脱サラしてコンビニエンスストア経営をしていますが、日夜夫婦で入れ代わり立ち代わり仕事をして、夫婦生活もすれ違い、子供の面倒も見ることが出来なくなるなど、かなり大変な思いをしており、オーナー社長というのは大変だななんて思っていましたが、サブリース契約でのアパート経営も同じようなものなのでしょうか。
そもそもサブリース契約とは、自身のアパートをサブリース会社に一括で借り上げてもらって、自身はサブリース会社から賃料をもらうといったシステムです。
サブリース契約を解約した際のデメリットとは?
サブリース契約を続けながら満足な賃料が得られない、もしかすると最悪の場合は、銀行からの借入金の返済もありますから、その返済が滞るような事があると非常に大変ですよね。
では思い切ってサブリース契約を解約しよう!と言う方も実際のところ多いと私は思っていますが、やはり契約という言葉がある通り、すぐに契約を解約できない事や、はたまた違約金などの請求をされる可能性もあるかもしれませんよね。
そこで解約時のデメリットを調べると、やはり物件を所有している人が正当な事由なしに、解約することができないようですね。
そこには借地借家法という借主保護の適用もあり、物件所有者は立場上簡単に解約の手続きを踏むことができなさそうですね。
仮に強引に解約をしたとしても、大家が変更になったことなどを居住者につたえなければなりませんし、その変更を良いことに家賃を払わない人が出たりするとそれは非常に大変ですよね。
そのようなトラブルがあることを前提に、サブリース契約をしなければ、後から後悔すると取り返しのつかないことになりかねませんね。
サブリース契約とマスターリースの違いとは?
サブリース契約とは別に、マスターリースというようなリース契約が存在することが判明したのですが、私はもっとサブリース契約よりも厳しい契約だと予想していましたが、少し解説をしましょう。
サブリースはご説明差し上げた通り、所有者よりアパートなどを一括で借り上げた不動産会社が、居住者より家賃を回収し、そして所有者に支払うというものですが、マスターリースとはこちらです。
マスターリースとは、転貸することを前提とし、ビルやアパートのオーナーから不動産の一棟を賃借することをいいます。
もっと深い説明となるとこちらを見て頂くとわかりやすいのですが、いわゆる転貸までがマスターリース、そして転貸の転貸、いわゆるまた貸しがサブリース契約といったところでしょうか。
利益を得る形態としては、専門の会社がマスターリースすることでその所有者(賃貸人)に固定賃料を保証するかたわら、それ以上の高い賃料で入居者に転貸(サブリース)するものがあります。
今回の問題で全国的にアパート経営者から解約が相次ぐのか、少し見守りたいと思います。